TOKOTONのミッション
タイトルにある言葉。
『日本のみんなにデザインの奥深さを伝えたい』
これを私のミッションステートメントのひとつとして掲げる。
日本のデザインは非常に素晴らしいものが多いのだが、その素晴らしさに意識を向けられる人は果たしてどれだけいるだろう。
残念ながら、それほどまでに多くはいないのが現実で、決してそれを悪いということはないが、多くの素晴らしいデザイナーが命を懸けて、クリエイティブに打ち込んでいることが、適切に評価されていないのはなんと寂しいことだろうと感じている。
私はデザインを始めてからというもの、街に出ればその目に写るすべてのものがデザインだということをありありと認識し、その表現の豊かさや奥深さに驚嘆した。デザインを知ることで、世界の見え方が変わったことを痛々しいほどに感じ得て、この業界に入門したのだ。 この感動をぜひ、みんなにも伝えたい。だから上に掲げたミッションを元に事業を続けていく所存だ。
吉積の具体的なアクションプラン
いまは無料で使えるデザインアプリのCanvaやコーディングが不要のWebサイトビルダーも台頭し始め、敷居がずいぶんと下がったがゆえ、みんながデザインを学べるようになった。
この次に必要なのは、デザイン理論をわかりやすく一般に伝えるアイコンとなる人物だと思う。一般の人から見て『デザインといえばこの人』と一発で想起できる人、これがいない。
佐藤可士和や水野学といった業界内外で有名なデザイナーも「ユニクロのロゴの人」「くまモンの人」といった認識で、『デザイン』という概念よりもクリエイティブが先行イメージになっている。
私は『デザイン』そのものを伝える人になるべく、日々ストアカなどのプラットフォームでデザインを教え、またYouTubeなどでも発信をしはじめた(最近は全く更新できていないが)
将来は、デザインについて語り合える場所、デザインカフェも大通りに構えたいと構想している。
驚嘆のデザイン、その1
長々と自分のビジョンを語ってきたが、キリもなさそうなので、ここで私が驚いたデザインをひとつ挙げておこう。
手元にiPhoneやiPadをお持ちの方は、画面上部を下になぞって、懐中電灯のアイコンを何回か押してほしい。 カメラライトが点灯したり消えたりの動作を繰り返す。
それをしながら、懐中電灯のアイコンをジッと凝視してほしい。
よくみると…
なんと、懐中電灯のボタンが上下に動いていることがわかる。
こんな誰も見ていないであろう箇所にもデザイナーは気を使っているのだ。
おそらくこれに気づいた人はほとんどいないだろう(デザイナーの立場としても『気付けるなら気づいてみろ』という感じがする)
Appleは今ではメジャーな企業になったが、もともとはかなりマニアックな製品を好むユーザーのための企業であった。その血筋は現代にも脈々と受け継がれており、設計思想として活かされている。
こういった随所への細かな気配りの集積からiPhoneやiPadという製品が生まれている。
この本質に気づけたとき、人はAppleの虜となるだろう。
デザインの奥深さはこういったところからも理解することができる。何気ない日常の中で、こういったデザインを発見できたときは素直に嬉しい。これをみんなにもわかってもらえたら私は嬉しい。
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